「家」とは何か―アルヴァロ・シザの原点(新建築社)

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「家」とは何か―アルヴァロ・シザの原点 / A casa em Roberto Ivens
著者(インタビュー聞き手):ジョゼ・サルガード
翻訳:牧尾晴喜
2014年5月刊、出版社:新建築社

世界的な建築家のアルヴァロ・シザが、若き日から半世紀にわたり、
父親をはじめ家族とともに思索し、つくり継いだ住宅。
この住宅を舞台に、素材・採光・プロポーション・色彩・プランニングなどの決定、
それらの関係性の演出が、家族のエピソードやプロセスとともに語られます。
建築の原点ともいえる、「家とは何か」という普遍的な問題へのシザの答えが、ここに。


全体の翻訳(英語から日本語)を担当しました。
いわゆる「建築家の本」にしては珍しく、シザの家族や親戚が多数登場します。
翻訳では、たとえば「uncle」が「伯父」なのか「叔父」なのか、あるいは「brother」が「兄」か「弟」か、
といったことの確認も必要でした。
翻訳は単に言葉を置き換えるだけではなく、その言葉が抱えている文化や習慣もうまく伝える必要があることを
改めて感じます。